「天野祐吉のCM天気図傑作集〜経済大国から別品の国へ〜」を読んで思ったこと。
2014年02月24日
昨年末に、広告業界の巨星が逝った。天野祐吉である。氏との出会いは、久保田宣伝研究所の宣伝会議コピーライター教室に通った二十歳の頃に愛読していた「広告批評」という月刊誌だった。そのわかりやすい批評文は自分にとって広告の教科書のようなものだった。毎号、隅から隅まで読んでは糸井重里や仲畑貴志など一流コピーライターの仕事に羨望したことを思い出す。氏はテレビ番組「ニュースステーション」のご意見番として登場するようになってからも、さまざまな社会現象を「広告」というフィルターをとおしてコメントした。「広告」を「文化」に押し上げたのも、裏方であったコピーライターを文化人に押し上げたのも、天野祐吉の長年にわたる批評という形での広告業界PR活動があったからだと思う。
最近、刊行された「天野祐吉のCM天気図傑作集〜経済大国から別品の国へ〜」を読んでみると、昭和から平成へ、人々の意識とともに変化していった、広告表現の足取りをあらためて俯瞰することができる。天野祐吉がもし100歳まで生きていたとしたら、氏がおもしろがってくれるような広告表現が、これからも生まれ続けるのだろうか。広告制作に携わる全員の宿題かもしれない。(K)
取材の七つ道具
2014年02月17日
取材の七つ道具といえば、ノートとシャープペンシル、ICレコーダ、デジタルカメラ、地図、カロリーメイト、レジ袋。このうちデジタルカメラは、最近はスマートフォンで代用することが多くなりました。ノートは無印良品のダブルリングノートを愛用しています。A6サイズ、90枚。折り返すと程よい厚みで、テーブルがなくても、あぜ道を歩いていても、山道を登りながらでも、安定して筆記できます。ページ中面はドット方眼なので、気分次第で大きな文字や小さな文字、略図やスケッチ、数字もお手の物。表紙はポリプロピレンで、小雨や水濡れでも安心。電池や電源のない場所でも活躍してくれるアナログ文具は、やはり手放せません。(mc)
二眼カメラ、なかなかいい。
2014年02月10日
ご存知の方も多いと思うのですが、大人の科学という雑誌があり、毎号いろんな組み立てキットがついていて、気になったものはついつい買ってしまいます。しかし作るのが面倒になってしまい、まぁ、ほぼほったらかしです。たまには組み立てようと、二眼カメラを作ったのですが、久しぶりのプラモデルで、これが結構楽しい!割とスムーズに作れ、早速近所をぶらりと試し撮り。デジカメにはない上部ファインダーを覗きながら、手動でピントを合わせ撮影するのですが、スクリーンから見える被写体は左右に反転され、なかなか思うように正面にこない。その思うようにいかないのが楽しくて、はまってしまいました。(IZ)
大人の科学サイト→http://otonanokagaku.net/magazine/vol25/
シーズにイケメンが入りました
2014年02月3日
2000年2月、アートディレクター副田高行氏のサントリー新モルツの広告キャンペーンにて初めて使用された「丸明」書体。それから14年経った今ではすっかり日本の広告の”顔”書体となりました。最近知って驚いたことに、シャープの企業スローガンにも使用されていました。近年、デザインには強さや新しさだけではなく、やさしさや懐かしさを含む親しみやすさが求められているような気がします。
2014年、シーズではそんな丸明書体のニューフェイスを取り入れました!
丸明独特の癖が持つ読みづらさが解消された「丸明FUJI」。短いキャッチでも、箱組の長文でもサマになるイケメンフォントです。皆様もこのイケメンっぷり、是非試してみてください。(TRD)