私立学校令と花子とアン
2014年04月8日
NHK連続テレビ小説「花子とアン」を見ています。小説『赤毛のアン』を翻訳した村岡花子さんをモデルにしたドラマです。随所に『赤毛のアン』のエピソードが散りばめられ、ヒロインにアンのイメージを重ねて楽しめるようになっています。
第1週目は、貧しい小作農に生まれた花子が念願の学校へ通い、7歳にして辞世の歌をよむまでに成長した姿が描かれました。今週はいよいよ東京の女学校へ。ロッテンマイヤーさんのような校長先生、「給費生は一度でも落第点を取ったら退学です」と言い放つ英語の先生、「おリボンはどうなさったの」と貸してくれる同室の少女。小公女か花物語、はたまたキャンディ・キャンディばりの寄宿生活が期待されます。
気になったのは、女学校の門標。「私立 修和女学校」とありました。花子が入学した明治の終わり頃は「私立学校令」が公布され、私学の宗教教育が禁じられました。修和の先生がたも志をまげて認可をうけるかどうかの岐路に立たされていたのでは…と、思いをはせてみたり。
画像は、お孫さんの村岡恵里さんによる原案『アンのゆりかご』(新潮文庫)です。校長先生が考案された“The Sixty Sentences”も紹介されています。(MO)