実体がないにもかかわらず巨大な存在感で圧倒するキティちゃんはスゴイものです。
2014年05月7日
大阪駅グランフロントにて開催された「ハローキティ・インスタレーション展」。さまざまなアーティストがキティちゃんをモチーフにいろいろな表現を試みた展示でした。そのなかで建築家・谷尻誠さんの作品は、キティちゃんのシンボルでもあるリボンを無数に(数千個?)天井から吊し、そのシルエットでキティちゃんを浮かび上がらせるというものでした。キャラクターという虚像が人間さえも包み込む巨像でもあるというキャラクターの本質を映し出したその作品が、美しく、カワイク、考えさせられるものでした。昭和の高度成長期に子ども向けキャラクターとして一人のデザイナーのペンから生まれたキティちゃん。そして今日まで40年の時を経て、今や国内はもちろん世界中の国々で認知され、子どもから大人まで、ハリウッドセレブやアラブの王族からも愛される存在となっているそのパワーはなんともすごいものです。(K)