ボリューム満点マグリット展。
2015年09月24日
初期作品から代表作まで130点の大ボリュームは大変見応えがあります。各時代の思想やアプローチの移り変わりなど解説と共に鑑賞するのも興味深いですが(解説自体が哲学的で難解ですが…)、パソコンや画像加工技術もない時代に、実在の事物・事象を不条理に組み合わせて実在しない風景をリアルに描き出す、その想像力に圧倒されます。ポスターなどの商業広告で培われた緻密な構成力が不条理にリアル感を与えるのでしょうか。絵画の分野だけでも独創的な偉業を残したこの作家が、2Dや3D、立体や動画の表現も自在の今の時代にいたら、どんな映像作品を残しただろうかと想像するとワクワクします。(S)
関連サイト http://magritte2015.jp/
プラントハンター西畠清順さんプロデュース「家カフェ+GARDEN」。
2015年09月15日
「ざ・いけのぼう」でおなじみのプラントハンター西畠清順さんプロデュースによる「家カフェ+GARDEN」が、わが家の近く滋賀県大津市石山駅近く国道1号線沿いにオープンしたというので先日行ってきました。
店舗のまわりには世界中から西畠氏がハンティングしてきたような珍しい植物たちで小道がつくってあり、氏の「そら植物園」のミニ版といった感じ。氏による解説プレートが設置してあり楽しませてくれます。メニューは女性にうれしいヘルシーなものばかり(量少なめ^^;)、ロコモコベジ丼はおいしかったです。
書棚にはインテリア雑誌などがおしゃれにディスプレーされていて、ふと目をやると店内の奥は建築会社のブースになっています。植物やカフェメシにつられて入ったヤングファミリーが自然に新築プランのカウンターに引き寄せられて、新築物件をセールスされる仕組みのようです。まさに食虫植物のようなお店。植物と建築に興味のある方は一見の価値ありです。(K)
関連記事 http://oo24n.blog.jp/archives/39139641.html
青い朝、白い朝。
2015年09月7日
ことしは猛暑だったせいでしょうか、わが家のワイルド・ガーデン(ようするに、ほったらかし)はツユクサが満開となりました。
ツユクサをご存じですか。朝がた、道沿いの草むらなどを覗き込むと、小指の先ほどの小さな青い花びらを2枚だけ、ひっそりとひらいている可憐な花です。日が高くなると、たちまちしおれてしまいます。‘露の草’の名のとおり、朝露のようにはかない花です。
最盛期は、おおよそ8月半ばから9月の半ばまで。毎朝、十、二十とたくさんの顔を見せてくれていた露草たちとも、そろそろお別れです。
9月8日は「白露」。草の葉に白い露が結ぶという意味です。青から、白へ。ちいさな庭にもあたらしい季節の朝が、やってきます。(写真 = photolibrary)(mc)