紅、朱、緋、赤。
2016年11月21日
この週末が見頃と聞いて、東福寺の紅葉を見に行きました。混雑を予想して午前9時過ぎに着いたにもかかわらず受付からすでに大行列で、絶景スポットの通天橋にたどり着くまで1時間弱かかりました。その間も十重二十重に頭上を覆う紅葉や苔の上に敷き詰められた落葉で十分楽しめましたが、目の高さに紅葉が広がる通天橋からの眺めはやはり格別でした。惜しむらくは時折霧雨の降る曇天のため、秋空とのコントラストを見ることができなかったことですが、塔頭の一つ龍吟庵で「不離の庭」の赤砂の枯山水を見学した際、ガイドさんの「赤砂が雨で湿った時の色と乾いた色の両方見られて、今日来た方は運がいい」という言葉に少し救われた気がしました。ですが、ふと東京スカイツリーに行った際、濃霧で視界ゼロで「悪天候の時にしか配られないレア品ですよ」と記念品をもらった記憶が蘇り、帰路に本堂で「次からは行楽の際に好天に恵まれますように」と祈願してきました。(S)