ボリューム満点マグリット展。
2015年09月24日
初期作品から代表作まで130点の大ボリュームは大変見応えがあります。各時代の思想やアプローチの移り変わりなど解説と共に鑑賞するのも興味深いですが(解説自体が哲学的で難解ですが…)、パソコンや画像加工技術もない時代に、実在の事物・事象を不条理に組み合わせて実在しない風景をリアルに描き出す、その想像力に圧倒されます。ポスターなどの商業広告で培われた緻密な構成力が不条理にリアル感を与えるのでしょうか。絵画の分野だけでも独創的な偉業を残したこの作家が、2Dや3D、立体や動画の表現も自在の今の時代にいたら、どんな映像作品を残しただろうかと想像するとワクワクします。(S)
関連サイト http://magritte2015.jp/